巣引き
せっかくヒナを孵して、育てるなら 手乗りにしたいですね。

ここでは ヒナを育てる準備と手順を解説したいと思います。

飼育用品
ケージ(鳥かご)
巣箱
ふご
巣箱
セキセイインコ用のものが安く売られているので 購入しておきましょう。
内部が2段式になっているものが良いでしょう。

セキセイインコは 自分の羽や、巣箱をくちばしで削って巣床を作るので、巣材はいりません。
ふご
手乗りインコにする場合、親から切り離してフゴで育てることになります。

天然素材のものが、保温、通気性に優れています。
これも安いものが売られているので 購入しておきましょう。
ケージ



巣引きは 鳥かごの中に巣箱を入れて行います。
巣箱が入るスペースがあれば 無駄に広い必要はありません。


すぐには使いませんが 生まれて1ヶ月もすると 飛ぶようになるので 予備も用意しておきましょう。
鳥かごは複数あったほうが便利です。



病気や怪我の固体の隔離にも使えますし、
先行き、オスとメスを分けておかないと、無計画な産卵をさせてしまう事になります。
産卵は親鳥にとって とても負担になるので、むやみに産卵させないように 管理しましょう。
鳥かごを洗うときも 洗って乾かす間の予備があると便利です。


ヒナが最初に食べる餌は オスが食べた餌をメスに口移ししたものを更に メスが口移しする形になります。
 
すなわち、親鳥(オス)に与える餌がそのまま 雛の餌になります。

孵化が始まると、オスは大量に餌を食べ始めますので 餌切れには注意しましょう。

メスは産卵すると 自分から直接餌を食べる事はほとんどなくなります。

産卵、孵化、子育てが終わった頃には オスは痩せこけてしまうほどです。


インコに与える餌は 以下の理由から ペレット(パウダーフード)をお勧めします。

■ペレットは それだけで栄養のバランスが取れており、健康に育てる事ができる。

■カルシウムの吸収には 日光浴が必要ですが、ペレットの場合ビタミンDが配合されており、その必要が無い。
(出来る限り 日光浴をさせて上げましょう)
■種子餌はリン分が多く、過剰なリンは、カルシウムと結びつき、体外へ排出されてしまい、カルシウム不足を起こす心配がある。
■種子餌の場合、摂取量がわかりづらい。
(まだたくさんあると油断していると、殻しか残っていなかったりする)
■本来鳥は、飛ぶために大量のカロリーを消費するが、
鳥かごで飼育する場合、種子餌だと脂肪分が多すぎる。
※ヒナは高カロリーで育成するためパウダーフードはハイカロリーです。
※親鳥に子育てを任せる場合、高カロリーペレットもあります。
手乗りインコ

鳥は「すりこみ」と言って、生まれてから始めて見るものを親と認識するそうです。
手乗りインコにするには この習性を利用します。

セキセイインコは生まれて10日くらいは目が開いていませんが、巣箱の中は暗いので、目が開いてから、自力で巣箱から顔を出す前までのあいだに、「すり込み」をしなければいけません。

あまり早すぎると、ヒナの保温や、親鳥からの口移しによる免疫の恩恵が受けられなくなります。

また、あまり遅すぎると、巣箱から自力で顔を出してしまい、親鳥を親と認識して、人間を警戒するようになってしまいます。

親と切り離す目安は、日令18日前後です。(育成日記では19日目から始めています)

ヒナは 生まれる日差があるので 一匹ずつ日差分間を空けて 取り出します。

もし万が一、取り出したヒナが弱ったり、餌を食べないようだったら 早めに親元へ返してあげましょう。
その場合 手乗りは諦める事になります。
パウダーフード ペレット


雛の主食になります。

パウダーフードをポタージュスープほどの柔らかさに 熱湯で溶かし、小松菜などの青菜を混ぜて お風呂ぐらいの温度に冷ましてから与えます。

様子を見ながら 徐々にペレットを加えていきます。

ペレットの比率が多くなるにつれて 固めに溶かすようにします。

固さの目安
日令18〜21日 ・・・・ポタージュスープぐらい
      〜24日  ・・・・クリームシチューくらい
25〜        ・・・・味噌くらい

冷めると食いつきが悪くなるので 湯煎しながら 与えましょう。


パウダーフードが余ったら、カボチャやニンジン、唐辛子などを 磨り潰して、混ぜて
爪楊枝ぐらいの太さのスティックをつくり 反日くらい干しておくと カチカチになります。
そのカチカチになったものを 親鳥の おやつに上げると喜びます。
細かく折ってあげても良いし 慣れると 人間の手からスティックのまま ボリボリかじります(笑)


ペレットは インコ用のものが売られていますが、ヒナには 粒が大きすぎるので
カナリアフィンチ用を使うと便利です。

1ヶ月ぐらいで パウダーフードからペレットに移行しますが、
パウダーフードを与えつつ 遊びながらペレットに徐々に慣らしていきます。
最初のうちは 空き箱などに ペレットを撒いて 拾い食いさせます。
鳥の習性なのか、落ちてるものは とりあえず 何でもつつくみたいです(笑)

寒い時期の産卵ですと、ペレットだとカロリーが足りずに パウダーフードを卒業できない場合もあります。
そんなときは 急がずに 気長に徐々に慣らしましょう。
部屋の温度を上げるのも良いでしょう。

私の場合は、水槽にふごを入れて、水槽ごとユタポンで暖める事で 対処しました。
ヒナは低温が致命傷になるので 気をつけましょう。

青菜
雛には 必ず与えましょう。
生まれる前から 親にも与えておきまます。
最初に慣らせておかないと 成鳥になったときに 食べない場合があります。

小松菜や 大根、株葉は カリウムやカルシウムが豊富な青菜で 手軽に手に入ります。
成鳥には軽く洗ってそのまま与えますが、ヒナに与えるときは すり鉢でペースト状にします。


その都度ペーストを作るのは大変なので 余分に作って 冷凍すると良いでしょう。

私の場合は ペーストをラップでスティック状にくるみ 一センチ角位に くびれをつけて冷凍して、
使う分だけ折って利用しいました。

パウダーフードを熱湯で溶かして、そこに冷凍青菜をいれると 冷めてちょうどいいです。